「九州観光まちづくりAWARD」

『九州に根付き、魅力ある「まち」へと成長させる人物・団体を称え、地域の誇りになり、さらには旅人に感動を与えていく。』を基本理念としてを掲げて発足し、九州で、その地域ならではの伝統・伝承を守りながら、未来に向けて、新しい「もの」「こと」 「風景」を生み出している方々にスポットライトを当て、その土地ならではの魅力を発信することを目的として創設されました。

 東京ミッドタウン八重洲カンファレンスにて行われた表彰式では、「大賞」をはじめ、「食」、「ものづくり」、「にぎわいづくり」、「宿(おもてなし)」の部門賞、今後が期待されるフレッシュな取り組みが「特別賞-NEXT CREATE-」として表彰されました。

【大賞】NPO法人 BEPPU PROJECT(大分・別府)

  BEPPU PROJECT(ベップ プロジェクト)は、地域の創造的なエンジンとしてアートを活かした課題解決や価値創出を⾏っています。アート体験の提供や多様なジャンルでの創造的な課題解決を通し、多様な価値が共存する魅力溢れる地域の実現を目指して活動されています。

「BEPPU PROJECT」のみなさま
トロフィーを受取る、代表理事の中村恭子さま(写真右)

 温泉地をアートで盛り上げ、収益を生み出す循環が素晴らしく、アートで地域おこしをする団体のお手本になるのではないか。また、アイデアを集めて活動を継続させていく姿が受賞に繋がりました。

【金賞(「ものづくり」部門)】株式会社 小倉縞縞(福岡・北九州)

 株式会社 小倉縞縞(こくら しましま)は、福岡県北九州市にて、北九州の文化として受け継がれる「小倉織」を国内外に発信されています。小倉織は 400 年の歴史を持つ木綿織物で、江戸時代に徳川家康が羽織や袴として愛用していました。昭和初期に一度途絶えましたが、1984 年に復元・再生されました。小倉織を北九州の文化とするべく、2007年に立ち上げた「小倉縞縞」は新しい時代の小倉織を手掛け、徐々に小倉織のブランドを確立しています。また旦過再生支援プロジェクト「旦過 負けるか!」を立ち上げるなど、小倉織という伝統工芸を通じて地域の活性化にも尽力しています。

美しい縞のグラデーションが特徴的な小倉縞縞の小倉織
小倉縞縞の専務取締役・築城弥央さま(写真右)

 一度途絶えた小倉織を復活させるだけでなく、時代の変化に合わせ、美しく進化させるクリエイションや革新を生み出し挑戦し続ける姿勢や熱意が受賞に繋がりました。