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糟屋町立歴史資料館

所在地:
福岡県糟屋郡粕屋町若宮1-1-1
ジャンル:
歴史・遺跡 
文化・芸術 
定休日:
月曜日
利用時間:
10:00~17:00

アクセス:
JR長者原駅 徒歩3分
電話番号:
0929392984
提供元:
クロスロードふくおか

長者原駅からわずか徒歩約3分の場所にある歴史資料館。おすすめの展示は、古代役所跡の阿恵(あえ)遺跡と、駅の跡と推測されている内橋坪見(うちはしつぼみ)遺跡です。いずれも、飛鳥時代から奈良時代にかけて、博多湾沿岸の統治に関わった遺跡であることが明らかになっています。

阿恵遺跡は当時の糟屋郡の役所跡で、現在の糟屋郡をさかのぼると辿り着く原点ともいうべき遺跡。役所のトップだった舂米連広国(つきしねのむらじひろくに)という人物の名は、京都妙心寺に伝わる梵鐘(ぼんしょう。仏教で時を知らせるために打鳴らす鐘)の製作者として知られています。なぜ福岡ではなく京都に梵鐘が伝わっているのかは、謎に包まれています。

一方、内橋坪見遺跡は、大宰府と平城京を結ぶ古代道路沿いに作られた夷守駅(ひなもりえき)だったといわれています。外国使節や役人たちが移動するための馬を管理し、宴会・宿泊をするための施設だったと考えられています。この夷守駅は万葉歌にも詠まれており、歌人として知られる大伴家持(おおとも のやかもち)も訪れています。

これらの遺跡は近年、相次いで新発見されたもので、古代九州の歴史のなかで重要な位置を占めるようになっています。古くて新しい遺跡を、じっくり見物してみませんか?